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 豪華な宝冠、きらびやかな首回り、仏さまはたくさんの装飾品を身に付けている仏さま。装飾品のことを「瓔珞」といいますが、付けている場所によって名前が違います。首に巻いているものは「咽瓔珞(いんようらく)」。その他に、二の腕に付けているものを「臂瓔珞(ひようらく)」といい、手首は「手瓔珞」といいます。

 (1)首回りの飾り(咽瓔珞)
 ネックレスのように見えますが、これは「瓔珞(ようらく)」といいます。そのほとんどが図のように、丸を繋げたものか、三本の糸のような形をしています。
 丸を繋げたものの場合、丸を繋げる描き方と、ローマ字のS(エス)を繋げる描き方があります。
 ほとんどの場合、丸を繋げるほうが好ましいですが、御数珠など細かい丸が続く場合、後者の描き方もおすすめです。
  
(2)腕にまく飾り(臂瓔珞)
 二の腕にはめる腕輪ですが、ここで注意することは、腕と瓔珞の境目をはっきりさせることです。
 瓔珞に腕の肉が入り込んでいるように描くと、分かりやすく表現できるはずです。
  

(3)手首にまく飾り(手瓔珞)
 ほとんどの手瓔珞は、丸を繋げたものです。手首にまいているわけですから、当然、手前側と奥側では大きさを変えなくてはなりません。
 
 基本の通り、手前側から奥側に向かって描いていきましょう。
 また、(2)と同じように、手首との境をはっきりさせることも大切です。