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【豊山仏青機関紙 豊友第138号】 平成22年8月23日発行
発行者:豊山派仏教青年会 真言宗豊山派宗務総合庁舎内 (直通)TEL・FAX03-5940-0585
発行人:橋將雄
編  集:豊友出版部


〜 も く じ 〜

○第二十八代会長 就任挨拶

  真言宗豊山派仏教青年会第28代会長 東京五号 橋將雄

○千響新委員長就任挨拶

  
新委員長 木村量興

○web新委員長就任挨拶

  
新委員長 中山和光

○平成二十二年度 大正大学真言豊山学新入生歓迎会

  「ご縁の始まり」        東京三号 真勝院 大正大学仏教学科副手 舎奈田智宏

○西国三十三所結縁御開帳結願法要

  「仏縁にめぐまれて」     埼玉四号 萬福寺 請川良範

  「観音様に感謝」       埼玉二号 東光院 白井宥成

  「結願法要に出仕して」   東京二号 世尊寺 中 保之

○編集後記

 



第二十八代会長就任挨拶

            豊山仏教青年会第28代会長 東京五号 橋將雄

 
 この度、真言宗豊山派仏教青年会第28代会長を関係各位のご推薦、ご了解を賜り、拝命させていただくこととなりました。このようなご縁をいただいたことに感謝し、任期を務めてまいりたいと存じます。私事ではございますが、会の運営に関しましては、不慣れな点も多く、関係各位、会員各位の皆様方にはご心配、ご迷惑をお掛けしながらの会運営となりますが、執行役員、事務局諸師と力を合わせ、各地区理事様とのご協力と会員相互の連携を図り進めてまいりたいと存じます。
 歴史ある豊山仏青には周年や結集などの周期事業とともに写仏講座や機関誌発行、ホームページ運営などの継続事業、発足間もない中で成果をあげております豊山太鼓「千響」に関連した事業、宗派諸事業への参加協力、関係協力機関との連携など多種多方面の事業活動がございますが、いずれの事業も、時の会員諸師が大切にされてこられた基幹となる活動であり、そうした事業活動の中でも特定の事業に突出することなく、調和を保ちながら進めていくことも肝要なことであると認識しております。そうした中でもスリム化が必要な部分には積極的に取り組み、改善改正が結果として受け入れていただけるように、そして、何よりも会活動の今後の継続のためになるよう、会員相互の共通理解を念頭に考慮してまいりたいと存じます。今後とも継続させていただきたい事業や、より充実させていきたい事業、また、新しく展開をさせていただく事業に関しましてもご理解、ご協力を賜りますよう、切にお願い申し上げます。
 最後になりますが、皆様方のご支援、ご協力を重ねてお願い申し上げます。     合掌
 
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千響新委員長就任挨拶

                      新委員長 木村量興


 
 この度、馬場貞範委員長から受け継ぎ、豊山太鼓「千響」第二代委員長に就任いたしました、千葉四号仏教青年会の木村量興と申します。
 これからの「千響」の活動といたしましては、各地区ブロックでの太鼓講習会、第一期メンバーの練習会を基本とし、新たなメンバーを募って新曲の『不動響炎』の練習会を行います。その他出演依頼があったら参加を検討いたします。「千響」の名前の由来である“千人の会員が心を一つにして太鼓を叩く”この意味を忘れる事無く太鼓の素晴らしさを伝えて参りたいと思います。
 以前ある先輩から「仏青活動が僧侶の基本を作る」という言葉を頂きました。この言葉をしっかり胸に刻んで、二年間懸命に活動しようと考えております。何卒会員皆様の深いご理解と、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。                    合掌
 
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web新委員長就任挨拶

                          新委員長 中山和光

 

 
 仏縁を頂いて、この春より橋將雄会長の元、Web委員長を勤めております。どうぞ宜しくお願いします。
 四年前、名児耶会長代に豊山仏青創立五十周年に先駆けてホームページ(HP)を建て直しする為に新しく組織されたWeb委員会に参加しました。当時、たった五人しかいない仲間と共に、HP編集を学び、解らないところはお互いに助け合い、さまざまなアイデアを持ち寄ってより充実したHPを目指したことは、とても貴重な体験でありました。
 豊山仏青の大小さまざまな活動の成果が表れ、HPも毎月一万ヒットを越える人気サイトとなりました。Web委員会にも新しい人員が加わり、現在十三人を数えています。
 委員長になって三ヶ月。早くも、一つの会を運営していくことの難しさを痛感しています。多くの方に支えて頂きながら、やはり数年後には、よい経験をさせて頂けたと感謝できるように励みたいと思います。


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平成二十二年度 大正大学真言豊山学新入生歓迎会

 「ご縁の始まり」 東京三号 真勝院 大正大学仏教学科副手 舎奈田智宏


 四月二十六日月曜日、大正大学二号館二階学生ラウンジにて、大正大学真言豊山学生会主催の新入生歓迎会が開催されました。当日は新入生、そして編入三年生のほぼ全員が歓迎会に参加し、在校生、さらには大正大学副学長榊義孝先生を始め、大正大学豊山学会の諸先生方、橋將雄会長を始めとした真言宗豊山派仏教青年会諸役の皆様にもご来場いただきました。短い時間でしたが大いに交流を深めることができた歓迎会でした。
 今年の新入生は二十五名で、編入学三年生が十一名でした。毎年大正大学の仏教学科の中でも編入学生の数が多いのが豊山学の一つの特徴となっています。私も編入生には大変可愛がってもらった一人で、本当にお世話になりました。同い年の仲間を作ることも大切ですが、年齢の異なる人たちとの親交を深めることによって、より幅広い視点、経験を得ることができるのも、大正大学仏教学科豊山コースの大きな魅力だといえるでしょう。最後に、主催した豊山学生会会長仏教学科三年野々部利生君から、次のようなコメントをいただきました。

 「初めての仕事で大変でしたが、諸先生を始め副手さんや周りの仲間の協力もあり、行き届かない所もありましたが、無事に新入生歓迎会を成功させることができました。これからも学生の交流を深める為のイベントや法要等に尽力していきたいと考えています。仏青の諸先輩の皆様には、今後ともお世話になると思いますがよろしくお願い致します。」

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西国三十三所結縁御開帳結願法要

  「仏縁にめぐまれて」     埼玉四号 萬福寺 請川良範


 目にもまばゆい緑の季節を迎えた五月三十一日、長谷寺観音堂において、西国三十三所結縁御開帳結願法要が厳粛の内に成満した後、内舞台で千響による奉納太鼓が演奏された。
 結願法要後にもかかわらず、内舞台外舞台狭しと詰め掛けた観衆を前に奉納されたのは般若心経、観音経、六大響、不動響炎の四曲目。三十一人の千響メンバーの太鼓に舞台は大いに響き、揺れた。
 広辞苑によると【舞台】とは「舞楽・能楽または演劇などの、演技を行うために(一段高く)設けた場所」とある。豊山神楽院と号す長谷寺の観音堂の舞台でかつてどれほどの太鼓が奉納されたかはわからない。しかし、この日の太鼓の響きは本尊十一面観音様を始め、長谷寺山内の諸仏天、そして三十三所全ての観音様へのすばらしいお供えに確実になり得たと思う。
 西国三十三所総開帳という史上稀な仏縁にめぐまれて、太鼓を叩かせて頂いたことに感謝し、更なる精進を誓った奉納であった。


  「観音様に感謝」       埼玉二号 東光院 白井宥成

 まさに初夏の香りが漂う日。五月三十一日、総本山長谷寺にて、花山法皇壱千年御忌・西国三十三所結縁御開帳結願法要が執り行われました。
 まるで観音様が微笑んでいるような素晴らしい天気の中、続々とお遍路さんたちが山門をくぐり、山道を歩く姿を見ると、自然と心が引き締まり、法要に向けての心構えが出来ていく自分に気がつきました。このような本山で行われる大法要に出仕する経験は初めてであり、この場所にいることに感謝しました。
 法要が始まり、西国三十三所霊場の御山主様たちが本堂に近づくにつれ、観音様の真言、「オンマカキャロニキャソワカ」が唱えられ入堂となり、「まさにいよいよか」という雰囲気に道場が変わった様子が伝わってまいりました。
 そして、法要が進み観音経となると、僧侶だけではなく、お遍路さんたちみなさまでお唱えする事によって、小野塚猊下の御言葉の通り、宗門宗派を越えた素晴らしき法要の瞬間を感じる事ができました。
 最後に、この経験を糧として私自身精進して行く事は勿論の事として、益々の長谷寺の御繁栄、さらには、西国三十三所霊場各御寺院の益々の御発展と御安穏を祈念し、この法悦をいつまでも胸に留めて観音様の教えを少しでもひろめていくよう、努めていきたいと思っております。


  「結願法要に出仕して」   東京二号 世尊寺 中 保之

 花山法皇壱千年遠忌「西国三十三所結縁御開帳」結願法要に伶人として出仕をさせていただきました。
 本坊への往復の間、小野塚猊下を初めとする各山の諸大徳より先んじて歩を進ませていただき、失礼の無いように、只々それだけを念頭に精一杯努めさせていただきました。
 入堂時においても、「さすが豊山」と思われるような演奏を心掛けていたつもりです。
 飛鳥時代に朝鮮半島より我が国に渡来してきた楽人は、現在の桜井市あたりに集められたそうです。今回、その桜井市にあるご本山の十一面観音様の御前において奏楽をさせていただいた事、誠に恐悦至極と感じております。やはり、御本山での奏楽というのは緊張するものです。
 真言宗内において、おそらく三派くらいしか宗派内に雅楽会を所有しておりません。今後、豊山派の為により精進し、己の奏楽の腕を磨いてまいりたいと思っております。


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編集後記
 
 四月に広報次長になってから初めてお会いする人と話す機会が増えました。しかしよく話してみるとすべての人と何かしらの形で以前から接点があることが分かり、大変驚かされます。
 あるアメリカの学者が唱えた説によると、この世界のすべての人間は、間に六人の人間を介することによって繋がっているそうです。その説にしたがえば、私と一国を代表する人物さえも、六人の人間を介せば繋がる事になります。この説を初めて知ったときにはまったく実感が湧きませんでしたが、広報次長になってからとても実感がわくようになりました。今まで気づいていなかっただけで、多くの人々と繋がっているということを改めて感じています。
 このたび、広報次長として『豊友』とWEB委員会の方々と共にインターネットを担当することになりました塚田です。不慣れな点もあると思いますが、豊山仏青からの情報提供の窓口として頑張りたいと思いますので、会員の皆様にはご支援ご指導よろしくお願い申し上げます。

豊山仏青広報次長 塚田 宝貴

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