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【豊山仏青機関紙 豊友第143号】 平成24年4月23日発行
発行者:豊山派仏教青年会 真言宗豊山派宗務総合庁舎内 (直通)TEL・FAX03-5940-0585
発行人:橋將雄
編  集:豊友出版部


〜 も く じ 〜

第28代橋將雄会長退任挨拶

  真言宗豊山派仏教青年会会長 橋將雄

○東日本大震災一周忌法要に参加して

  
埼玉一号 浄幽寺 山崎 秀法

○東日本大震災復興支援金拠出のお知らせ

○編集後記
 


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  第28代 橋將雄会長退任挨拶

                   真言宗豊山派仏教青年会会長
                                      橋 將雄


 

宗内諸大徳の皆様方並びに、関係各位におかれましては、日頃より豊山仏青の活動にご理解ご協力を賜り、衷心より御礼申し上げます。

 さて、私事ではございますが、本年3月末日をもちまして第28代会長としての任期満了を迎えさせていただきました。この任期中に賜りましたご厚意並びにご指導ご鞭撻等々、会長として形に出来たことは少ないと存じますが、常に心強く前を向いて活動できましたのも多くの先輩諸師の温かいお心持ちのお陰であると深謝申し上げます。

 本会の活動は、会員相互の交流、親睦提携を基調として、広く社会に仏教精神を高揚しその実践を図ることを本義と位置づけ進めてまいりましたが、特に現在においては社会との接点を様々な方向や観点から検討し、充実した活動に結びつけていくということが求められていると考えます。そうした中で、継続的な本会活動を止めることなく遂行していくことが必要でございましたが、自身ではその任に適当ではなかったことを反省し、次代に引き継いでいただければと感じております。しかしながら、執行役員、事務局員各位のご努力には賞賛の念を抱いており、支えていただけましたことは幸いなことでございました。仲間があってこその機関であると痛感し、その仲間がいずれは宗団を導いていく事に繋がっていくのであれば、青年会活動は誠に有益なことであると思います。つまりは、青年会ではその活動を通じて仲間を作り、互いに研鑽努力し、自己意識では及ばない視点や、思考を共有することにより様々な可能性があることに気づかされます。こうした事は大変重要であると考えます。今後とも豊山仏青会員としての活発なる活動に自身も含め、皆様で協力してまいりましょう。

 任期中には東日本大震災発生という大きな出来事がございました。現在においても心を痛めることが続いており、その被害の甚大さ、収束をみない状況が全国に広がっております。次代における活動においても、継続した支援をお願いするとともに、あらゆる災害に備えておく視点を考察することも肝要かと存じます。

 また、通年事業として写仏講座の開講、ホームページの運営、機関誌の発行、豊山太鼓「千響」の活動、担当事業として福島での三派結集の開催、栃木仏青による豊山仏青全国結集の開催等、いずれの活動にも多くの会員諸師にご協力を賜りました。ここで、退任にあたり、多くの皆様方に厚く御礼申し上げます。

最後になりましたが、今後の豊山仏青の更なるご発展をご祈念申し上げ、退任挨拶とさせていただきます。

 
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  東日本大震災一周忌法要に参加して

                     埼玉1号 浄幽寺 山崎 秀法



 平成24年3月11日、昨年の「東日本大震災」から一年が過ぎ、被災地は復興に向けて歩み出していました。観測史上最大級の大津波は、一瞬にして多くの人々の命を奪い、震災から1年が経った今でも行方不明の方は多く、残された遺族の方々の悲しみは未だ癒えないでいることと思います。「東日本大震災一周忌法要」の会場として、福島県相馬市フローラメモリアル相馬に於いて、「東日本大震災一周忌法要」が行われました。

 会場には、多くの方々が参列に訪れ、祭壇には亡くなられた方の写真と御位牌が数多く飾られていました。                      
 午後1時、導師には摂取院御山主鈴木隆勲大僧正台下を迎え「東日本大震災一周忌法要」が始まりました。奠供から始まり亡くなられた方々の戒名を1人1人読みあげた後に、読経されている中、参列者の方々は亡くなられた方々の御冥福をお祈りしていました。

午後2時から、豊山太鼓「千響」による太鼓の演奏が行われ、最初に被災地の1日も早い復興を祈念して、「観音経」を太鼓と共にお唱えし、「六大響」の演奏も続けて行われました。
 大地震が起こった午後2時46分、会場に居る参列者と出仕者による黙祷が行われ、震災で亡くなられた方々の御冥福をお祈り致しました。
 
 次に林英哲師が、人間のたくましさや、あきらめない心、希望に向かって歩く様子が表現されている「千の海響」という曲を演奏し、最後にお不動様の迦楼羅炎が燃え上がる力強さが感じられる「不動響炎」の演奏でした。

 昨年の3月11日の震災から一年が経ち被災地を見ると、街にあった瓦礫は少しずつ片づけられ、新たに復興に向けて時が動き出していると感じられるようになりましたが、今後も豊山仏青として被災地の方が笑顔を取り戻して頂けるように支援をしていくことが我々僧侶としての勤めと考えております。

 最後に、被災地の1日も早い復興を祈念申し上げ、ご報告とさせて頂きます。 

 
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東日本大震災復興支援金拠出のお知らせ



 平成24年3月10日に南相馬市鹿島市役所にて軽四駆動消防車目録贈呈式が行われ、橋將雄会長から南相馬市消防団へ目録が贈呈されました。

 
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編集後記
 

 
 酒店を経営している檀家さんのホームページのトップページには「滴滴在心」という言葉が書かれています。ホームページ自体は以前からあったのですが、私自身がウイスキー派ということもあり、日本酒を中心に揃えている檀家さんをお店のページをみることはつい最近になってからでした。「滴滴在心」という言葉の意味は酒に心あり、一滴一滴に心をこめて醸しあげるという酒造りの心構えだそうです。

 2年前根本前事務局長より広報次長のお話をいただいたときは、文才のない自分に果たして豊友の編集や校正といったことができるのだろうかと不安でいっぱいでした。

 文章も酒と同じで、文章のなかの言葉のひとつひとつに様々な意味が込められていて、真剣に心をこめて書かなければ、読者に筆者の心は届かなかったり、誤解されてしまうかもしれません。

 案の定やはり一人では文章のなかの言葉ひとつひとつにまで心をこめて書くというところまではいかず、誤った表現を用いてしまったり、誤字脱字を見逃してしまったりと、様々な失敗やミスをしてしまいましたが、そのようなときには周りの多くの方々に助けていただき、無事に豊友を完成することができました。

 最後になりましたが、

 文章の編集・校正をお手伝いしていただきました執行部の皆様、
 
 豊友の原稿依頼をお受けいただきました皆様、

 発送作業をお手伝いいただきました事務局員の皆様、

 そして立花印刷の皆様

 心より感謝し御礼申し上げます。本当にありがとうございました。豊友を発行するということは毎回大変ではありましたが、それ以上に多くのことを学ぶことができ、最後に振り返ってみますとよかったと思います。

豊山仏青広報次長 塚田 宝貴

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